BMXフリースタイル・パーク種目において、中村輪夢が世界選手権 日本人初優勝!
アブダビ(アラブ首長国連邦)で開催されていた「2022UCIアーバンサイクリング世界選手権」にて
11月13日に行われたBMXフリースタイル・パーク男女決勝の結果を下記の通りお知らせ致します。
<大会レポート>
大会最終日の11月13日(日)、BMXフリースタイル・パーク男女決勝が行われました。今大会から2024年パリ五輪の予選を兼ねており、気の引き締まる一戦。日本代表選手団は、胸にJOC「TEAM JAPAN」のチームエンブレムをあしらった新ユニフォームで挑みました。
最初に行われた女子決勝は、14カ国25名の出場者の中から予選を勝ち抜いた12名で行われました。予選9位通過の大池水杜は、第1グループ・4番目に出走。1本目から「360 X-up」や「バックフリップ」を決めるもラスト3秒で転倒。しかしすぐに気持ちを入れ直し、2本目ではラスト3秒の「テールウィップ」までしっかりメイク。75.40ptで納得の8位となりました。
今大会最終種目である男子パークは26カ国60名が出場し、予選・準決勝を勝ち抜いた12名で決勝が行われました。予選1位通過、準決勝8位通過で決勝へ駒を進めた中村輪夢は、1本目から完璧なランを披露。「720バースピンtoノーハンド」「バックフリップ ダブルバースピンtoルックダウン」など繊細なオリジナルコンボトリックで93.80ptを叩き出しました。2本目のランは中断しましたが、1本目の高得点が最後まで他の追随を許さず、2位と2.30ptの差をつけ大会初優勝を決めました。
なお、今大会では11日に行われたBMXフラットランド男子決勝でも佐々木元が悲願の初優勝を飾っており、BMXフリースタイル2種目で同時初優勝という歴史的快挙を成し遂げました。
<大会結果>
BMXパーク男子
1位 中村 輪夢(ウイングアーク1st) 93.80pt
2位 Justin Dowell(アメリカ) 91.50pt
3位 Anthony JeanJean(フランス) 91.20pt
BMXパーク女子
1位 Hannah Roberts(アメリカ) 87.20pt
2位 Nikita Ducarroz(スイス) 84.70pt
3位 Iveta Miculycova(チェコ) 83.20pt
8位 大池 水杜(ビザビ) 75.40pt
<中村輪夢 コメント>
まだ実感が湧かないですが、自分のやりたいことに集中し、出し切って優勝できたことが嬉しいです。この大会に向け練習してきた「人と被らない技」のチョイスがハマったこと、それをしっかり決めたことが勝因と感じます。五輪のことはなるべく考えないようにしていましたが、それでもプレッシャーは感じていたので、まずは勝ててほっとしています。。
<大池水杜 コメント>
やっと海外の大会で練習の成果が出せました。この大会に向けイメージしてきたことを8割出せたことを嬉しく思います。今回は戦略的にポイントを上げる構成に力を入れており、今後に繋がる大会になったと思います。次は1本目から自分らしく乗って、2本目でもっと攻める戦い方をしたいです。
<BMXフリースタイル・パーク 日本選手団 及び結果>
男子
中村輪夢(ウイングアーク1st) 1位
溝垣丈司(湘南工科大学附属高校)17位
小澤楓(本巣市立糸貫中学校) 29位
寺林昌輝(藤沢市立湘洋中学校) 52位
女子
大池水杜(ビザビ) 8位
内藤寧々(第一学院高校) 16位
スタッフ
出口智嗣
勅使川原大地
中村辰司
網川翼
判治由弘